広尾サラブレッド倶楽部
『2023年1歳募集馬(22年産募集馬)』
本記事の診断対象馬は以下の3頭です。
ヴェイパー’ 22
それではさっそく、『ヴェイパー’ 22』の馬体を診断していきます。
参考にした馬体写真はこちら。

以下の項目を診断し、総合評価をつけています。
診断の根拠については馬体診断講座をご参照ください!
馬体評価
『ヴェイパー’ 22』の馬体評価はこの通りとなりました。
馬場適性:不問(ダート寄り)
距離適性:短~中距離
能力:★★★★★★★☆☆☆
丈夫さ:★★★★☆
馬体評価の根拠

『ヴェイパー’ 22』の馬体評価の根拠は以下の通りです。
馬場適性
繋ぎの角度は53.7度。
適性角度内ですが、繋ぎが立ち気味のためダート適性の方が高そうです。
尻の形は”やや斜尻”で瞬発力に秀でた特徴のため、脚質的には芝適性を示唆しています。
馬場適性は不問(ダート寄り)と診断しました。
距離適性
肩の角度は46.8度でやや寝ています。わずかに短距離適性を示唆しています。
尻の形は”やや斜尻”で、控えめに短距離適性を示唆しています。
首差しはやや短く、控えめに短距離適性を示唆しています。
体長と体高の長さが等しく、バランスが取れた馬体です。適性の示唆はありません。
いずれも強い示唆ではありませんが、総じて短距離適性の示唆が強く短距離が得意なタイプと判断します。
能力
胸の広さは53.6度。かなり優秀です。
前腕は管の長さの1.51倍。優秀です。
腹のラインは背のラインの1.44倍。まずまず優秀です。
後肢の割合は34.0%。まずまず優秀です。
総合的に見て、能力は優秀と判断できます。
リスク
骨折などの重大な怪我に繋がるリスクとなる特徴は見られません。
基本的に丈夫な馬体であると言えますが、以下の点に注意です。
左前肢以外に見られる”肢部白斑”と”白蹄”は、皮膚炎や蹄のトラブルを抱える可能性があります。
白蹄は角質が柔らかいため、落鉄なども起きやすい特徴です。
また、”斜尻”は高出力の推進を得る代価として傷みやすい特徴を持ちます。
場合によっては無理使いはせずに、適度な休養を入れながらのローテが必要となります。
【ヴェイパー’ 22】総評

以上で、広尾サラブレッド倶楽部の『ヴェイパー’ 22』の馬体評価は終わりとなります。
改めて『ヴェイパー’ 22』の馬体評価はこの通りです。
馬場適性:不問(ダート寄り)
距離適性:短~中距離
能力:★★★★★★★☆☆☆
丈夫さ:★★★★☆
能力・リスク両面から、安心できる水準の馬体です。
まだかなり腰高なことを考えると、仕上がり面で奥手な部分がネックとなるかもしれません。
ストームハート’ 22
続いて、『ストームハート’ 22』の馬体を診断していきます。
参考にした馬体写真はこちら。

馬体評価
『ストームハート’ 22』の馬体評価はこの通りとなりました。
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