『一口馬主って結局なにが楽しいの?』
一口馬主デビューを考えている方へ
『一度は馬主に!』競馬ファンなら誰しも一度は夢に見ますよね。
この記事では誰でも手軽に馬主気分を味わうことができる『一口馬主』の仕組みや魅力についてまとめていきたいと思います。
そもそも一口馬主って?
普通の馬主となにがちがうの?
などを解説した、一口馬主初心者の方へ向けた記事となっています。
これから一口馬主デビューを考えている方は、是非参考にしてみてください!
一口馬主とは?
一口馬主をざっくりと簡単に説明すると、「一頭の馬を40口~1000口程度に分割して共同で所有する」というものです。
そもそも、JRAの正式な馬主資格を得るためには、『資産額7,500万円以上/年間所得1,700万円以上(2年連続)』という高いハードルをクリアしなけれればなりません。
しかし、一口馬主クラブへの入会には馬主資格は必要なく、収入面の条件も基本的にはありません。
このため、正確には馬主ではなく出資会員といった区分になります。
一口馬主クラブ会員は一口単位で出資をし、餌代などの維持費を負担することで、レースで獲得した賞金の約6~7割程度の中から出資口数に応じて配当を受け取ることができます。
すなわち一口馬主とは、出資した馬がレースで賞金を獲得すると、出資した口数に応じて賞金配当を得られるという金融商品(投資)です。
しかし、賞金配当の他に『口取り式への参加』や『一口馬主クラブ主催のパーティ』に参加できるなど、『擬似的に馬主気分を味わえる』という大きな魅力があり、一般的な金融商品(投資)とは大きく異なります。
一口馬主とは
『疑似的に馬主気分を味わうことができる』金融商品
あくまで金融商品であり『馬主とは根本的に異なる』
一口馬主の仕組み
ここで、一口馬主の仕組みについて少し深く掘り下げてみましょう。
「特に興味ないよ!」という方は、読み飛ばしていただいても構いません。
3人の登場人物
一口馬主の仕組みには登場人物が3人出てきます。
出資会員
⇩
自分
愛馬会法人
⇩
一口馬主クラブ
クラブ法人
⇩
馬主
この3人の相関図はこうなります。

① 馬主資格を持つ『クラブ法人(馬主)』が所有する馬に対し、『一口馬主クラブ(愛馬会法人)』が出資します。
②『一口馬主クラブ(愛馬会法人)』は、①で出資した馬を複数口に分けて『出資会員(自分)』を集めます。
①『クラブ法人(馬主)』が所有する馬がレースに出走して賞金等を獲得します。
②『クラブ法人(馬主)』は、①から手数料等を引いた金額を『一口馬主クラブ(愛馬会法人)』へ分配します。
③『一口馬主クラブ(愛馬会法人)』は、②を出資した口数に応じて『出資会員(自分)』に分配します。
言葉で説明すると複雑に感じますが、図で見るとイメージが掴みやすいのではないでしょうか。
ただ、一口馬主活動を楽しむ上では、この仕組みをあまり意識する必要はありません。
『クラブ法人』と『愛馬会法人』を合わせて『一口馬主クラブ』というイメージの方が、実際の感覚に近いものがあります。
『クラブ法人』の馬に対して『愛馬会法人』を通して出資しているんだなぁ‥
という程度に考えてもらって大丈夫です。
一口馬主の魅力
それではお待ちかね、一口馬主にはどのような魅力があるか見ていきましょう。
ここで紹介する一口馬主の魅力は3点。
・出資馬の活躍次第で大きな配当金をもらうことができる
・馬主としての疑似体験を味わうことができる
・出資してから引退まで、競走馬の馬生へ深く関わることができる
他にも、人それぞれの楽しみ方がありますが、ここではこの3つに絞って魅力をお伝えしていきます。
配当金
そもそも一口馬主は金融商品ですから、投資の側面としてリターンを得ることができます。
一口馬主におけるリターンは「配当金」という形で受け取ることができ、出資した馬がレースで賞金を獲得すると、出資口数に応じて『配当金』が発生します。
『配当金』の元となる『賞金』には、レースの成績によって1~5着の馬がもらえる『本賞金』に加え、『出走奨励金』や『特別出走手当』など、様々なものがあります。
ざっくりとした計算で、総賞金の60~70%程度が分配されるので、出資した馬が重賞などの賞金が大きなレースで優勝すると、その分大きなリターンを得ることができます。
例えば、シルクホースクラブの「アーモンドアイ」。
国内外G1で9勝を挙げて歴史的名牝となりましたが、募集額は3,000万円(500口)で1口あたり6万円で出資することができました。
総獲得賞金は19億1,859万円で、1口あたりの賞金はなんと約384万円!
実際の分配金は250万円ほどで、1口6万円で40倍以上の配当金を得られるケースもあります。
もちろんこれは出来すぎた例ですが、夢のある投資と言えるでしょう。
実際の配当金や賞金の詳細については、また別の機会にまとめたいと思います。
馬主の疑似体験
一口馬主の大きな魅力の一つとして、出資会員であれば”誰でも手軽に”馬主気分を味わうことができるという点が挙げられます。
出資した馬がレースで勝利した際は、ウィナーズサークルで行われる口取り式へ参加することができたり、有名ジョッキーや調教師が参加するクラブ主催のパーティーが開かれたり、一口馬主クラブによって様々なサービスを受けることができます。
また、センスと運にも依りますが、出資した馬の名付け親になれるチャンスもあります。
自分が名付けた馬が新聞の馬柱に乗り、競馬中継ではアナウンサーに何度も馬名を読まれるという未来が待っているかもしれません。
ただ、あくまでも『疑似的に馬主気分を味わうことができる』だけなので、当然できることとできないことがあります。
他の一口馬主の方たちに迷惑が掛からないよう、入会する一口馬主クラブの規約などを必ず守るようにしましょう。
一口馬主になったらできる(かもしれない)こと
・競馬場の馬主席の利用
・口取り式への参加
・出資馬への命名
・祝賀会などパーティへの参加
・出資馬の牧場見学
一口馬主ではできないこと
・騎手や調教師とのコンタクト
・出資馬の出走ローテーションへの助言など
・出資馬への騎手起用についての助言など
出資馬の馬生
一口馬主の魅力、3つめは『出資馬の馬生』に深く関わることができる点です。
募集馬の多くは1歳の夏~秋にかけて募集が開始されます。
募集開始早々に出資すると、デビューまで1年以上時間をかけて馬を見守ることになります。
その間には、初めて人を乗せたり、コースを走れるようになったり、ゲート練習を行ったりと、出資した馬が「競走馬」へと成長していく様子を知ることができます。
一口馬主クラブからのテキスト形式での報告だったり、あるいは写真や動画など視覚的な情報で、出資時から時間をかけて見守ってきた愛馬が、無事にレースデビューしたり優勝した時の喜びは格別で、馬券では決して味わうことのできないものです。
一口馬主の魅力とは
・出資馬の活躍次第で大きな配当金をもらうことができる
⇩
出資馬が獲得した賞金の60~70%を配当金として得ることができる。
1口6万円が250万円になることも!
・馬主としての疑似体験を味わうことができる
⇩
出資馬への命名や口取りへの参加など、様々なサービスを受けることができる。
ただ、騎手や調教師とのコンタクトなど、一口馬主でもできないことがある。
・出資してから引退まで、競走馬の馬生へ深く関わることができる
⇩
出資した馬が「競走馬」へと成長していく様子を知ることができる。
愛馬が無事にデビューした時や優勝した時の喜びは格別!
まとめ
競馬ファンなら誰しもが一度は夢に見る馬主。
今回は馬主気分を味うことができる『一口馬主』について、初心者の方へ向けてその仕組みや魅力を紹介しました。
内容を簡単にまとめると、
一口馬主とは
『疑似的に馬主気分を味わうことができる』金融商品であり
『競走馬の馬生へ深く関わる』ことを通して
『馬主としての疑似体験』を味わうことができる
⇩
-より深い競馬への理解・体験-
ということですね!
是非これを機会に一口馬主を始めてみませんか?
この記事が、皆さまの素敵な『一口馬主クラブ』ライフの一助となれば大変光栄です。
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