【広尾サラブレッド倶楽部】ステラリード2021の馬体診断【一口馬主】

【馬体診断】ステラリード21 一口馬主クラブ
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募集馬の馬体診断始めます!


今回から、21年産募集馬の馬体診断を開始します!


第1号は「ステラリード2021(広尾サラブレッド俱楽部)」です。


診断の根拠は馬体診断講座を参照ください。
 

【ご注意】
  • この馬体評価では、血統や厩舎など募集情報は考慮せず、馬体写真から得られる情報のみで評価しています。
  • そのため、診断結果がイメージ(兄弟の活躍や父馬の産駒傾向など)と相違することがあります。
  • また、”母を応援していた”や”芦毛が好きだから”といった能力以外の理由で、出資馬を選ぶことを否定するものでは一切ありません。
  • むしろ、文字通り”愛馬”として出資馬に愛着を持つことを推奨しています。
  • 以上をご了承いただき、愛馬を選ぶ際のご参考としていただければ幸いです。
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ステラリード2021


今回の診断で参考にした馬体写真はこちら。


以下の項目を診断し、総合評価をつけています。

馬場適性の診断
  • 繋ぎの角度
  • 尻の形
距離適性の診断
  • 肩の角度
  • 尻の形
  • 重心の高低
  • 首の太さ・長さ
馬の能力の診断
  • 胸の広さ
  • 前腕と管の比
  • 長躯短背
  • 後肢の大きさ
注意するポイント
  • 肢部白斑
  • 不正肢勢
  • 繋ぎの角度
  • 管の長さ
  • 首の太さ
  • 尻の形
避けるべきポイント
  • 背中の長さ
仕上げ
  • 適性の一致のチェック
     


 
 

馬体診断総評


まずは、ステラリード2021の馬体診断総評です。

馬場適性:不問

距離適性:中~長距離

能力:優秀

注意点:馬体増による足元への負担

 

馬体診断総評の根拠


馬場適性を示唆する特徴はなく、不問としました。


距離適性については長短混在の馬体特徴となりましたが、現状では強く示唆するものでは無く、大きな影響はなさそうです。


しかし、トモ高の馬体から体高が大きく伸びると推察できます。


胴の伸びが出なかった場合は、高重心の馬体となり長距離偏重となる可能性があります。


能力面の診断については、特に胸の広さが秀逸で強い心肺機能を有していると推察できます。


その他、能力を否定する特徴はなく、優秀な能力を備えた馬体だと判断しました。

 
懸念点としては、わずかに見られる弓脚の傾向です。


レース馬体重が500kg近いような体に成長するようだと、手根骨や屈腱に余計な負荷がかかるおそれがあります。 

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各診断項目の詳細


ここからは、「ステラリード2021」の各項目の診断結果を見ていきます。
  

馬場適性


最初に『繋ぎの角度』から、「ステラリード2021」の馬場適性を診断していきます。

 
同時に、『繋ぎの角度』による故障リスクもチェックします。

繋ぎの角度

【ステラリード21】繋ぎの角度
繋ぎの角度からは
  • 芝向きかダート向きかが判断できる
  • 故障のリスクが予想できる


繋ぎの角度は51度で、一般的な角度の繋ぎです。


45~55度が適正角度と言われており、ちょうど真ん中辺りの数値となりました。


繋ぎの角度からの推察では、馬場適性は不問です。


適正角度内で、繋ぎの角度が原因による故障のリスクは小さいでしょう。

 
 
 

距離適性


続いて、以下の4項目から「ステラリード2021」の距離適性を診断していきます。
 
 
同時に、『尻の形』『首の太さ』によるリスク診断も行っています。

距離適性を測る項目
  • 肩の角度
     
  • 尻の形
     
  • 重心の高低
     
  • 首の太さと長さ

 

肩の角度

【ステラリード21】肩の角度
肩の角度からは
  • 距離適性を予想することができる


肩の角度は地面に対して『52度』でした。

 
やや立ち気味ですが、ほぼ中央値ですので距離適性に大きな影響はないでしょう。


他部位との組み合わせでは、短距離に振れる可能性があります。
 

 

尻の形

【ステラリード21】尻の形
尻の形からは
  • 距離適性を予想することができる
  • 芝向きかダート向きかが判断できる
  • 脚質を予想することができる


綺麗な丸みを帯びた『正尻』です。

 
距離適性の長短に影響はなく、どのような馬場でも力を発揮できる特徴です。


馬体の影響による脚質の得手不得手はなさそうです。 


 

重心の高低

【ステラリード21】重心の高低
重心の高低からは
  • 距離適性を予想することができる


やや体高の方が長く、わずかに重心が高い馬体バランスです。


現状では誤差の範囲ですが、今後の成長でキ甲が抜けてくることを考えると、さらに高重心となって長距離適性に振れる可能性があります。
 

 

首の太さ・長さ

【ステラリード21】首の長さと太さ
首の太さ・長さからは
  • 距離適性を予想することができる
  • 頭を使ってスムーズな重心移動ができるか否かが予想できる


長さは平均的で、かなり太い首をしています。


やや短距離向きの特徴です。


他部位の影響で中・長距離適性になった場合は、太い首が効率の良い動きを阻害する可能性があります。


 

馬の能力


続いて、以下の4項目から「ステラリード2021」の能力を診断していきます。
 

同時に、『管の長さ』『背の長さ』によるリスク診断も行っています。

馬の能力を測る項目
  • 胸の広さ
     
  • 前腕と管の比
     
  • 長躯短背
     
  • 後肢の大きさ
     



 

胸の広さ

【ステラリード21】胸の広さ
胸の広さからは
  • 心肺機能の良し悪しを予想できる


45度が及第点に対して、胸の広さは51.2度となりました。


心肺機能はかなり優秀であることが予想されます。

 
 

前腕と管の比

【ステラリード21】前腕と管の比
前腕と管の比からは
  • 前肢の筋肉量を推測できる
  • 故障のリスクが予想できる


前肢のうち前腕が占める割合が大きいので、前肢に豊富な筋肉を有していることが分かります。

 
前肢をしっかりと引き上げて遠くに着地させることができ、後肢からの推進を効率よく進行方向に伝えることができると予想できます。

 
管は長すぎることなく、過度な負荷が掛かる構造ではありません。

 

長躯短背

【ステラリード21】背と腹のライン
長躯短背か否かは
  • 後肢からの推進をロスなく上半身へ伝えられるかが予想できる
  • 前後肢を伸ばした大きな走りができるか予想することができる


背中のラインは短く、後肢からの推進をスムーズに上半身に伝えることができそうです。

 
対して、腹のラインはゆったりと長く、身体を大きく使った伸びのある走りに期待できます。

 
両者の長さを比較してみると、典型的な長躯短背の馬体であることが分かります。


 
 

後肢の大きさ

【ステラリード21】後肢の大きさ
後肢の大きさからは
  • 推進力のある走りができるか否かを予想できる


体躯に対しての後肢の割合が33.5%で、三分の一以上を後肢が占めており、十分に大きなトモを有していることが分かります。

 
推進力のある走りに期待できます。

 

 

抱えるリスク


続いて、以下の2項目から「ステラリード2021」の馬体が抱えるリスクを診断していきます。

距離適性を測る項目
  • 肢部白斑
     
  • 不正肢勢
     

 
 

肢部白斑

【ステラリード21】肢部白斑
肢部白斑の有無からは
  • 足元の皮膚の弱さを予想することができる
  • 蹄疾患のリスクを予想することができる


左前後肢に肢部白斑が見られます。


肢部の白斑部分は非常に皮膚が弱いため、”繋ぎ裏の皮膚炎”に悩まされるリスクがあります


同じく左前後肢の蹄は一部白く、黒蹄と比較すると角質の弱さに悩まされる可能性があります。


この部分のみで出資を嫌うほどのリスクではありませんが、同程度の条件の馬と悩んだ場合は、他方を優先して良いと思います。


 

 

不正肢勢

【ステラリード21】不正肢勢
不正肢勢か否かは
  • 故障のリスクを予想することができる


前腕と管の接続に若干のズレがあり、弓脚の傾向があります。

 
程度はかなり小さいため、他部位の美点を優先して良いと思いますが、馬体が大きくなる場合はリスクも大きくなる可能性があります。


リスクを可能な限り避けたいと考える方にはオススメできません。
 


 

適性の一致


ここまでの馬体診断から推察した「ステラリード2021」の適性をまとめます。

馬体から推察した適性
  • 馬場適性
    ●繋ぎの角度 → 不問
     
     
  • 距離適性
    ●肩の角度 → 不問(微短)
    ●尻の形 → 不問
    ●重心の高低 → やや長距離
    ●首の太さと長さ → やや短距離
     
適性の一致を見ることで
  • 適性の不一致による『パンチ』が足りない馬を炙り出すことができる


馬場適性を示唆する特徴はなく、馬体写真からは適正を判断することができません


距離適性については、長短混在の馬体特徴です。


距離適性において適性の不一致がありますが、いずれも小さく示唆するものですので、大きな影響はないでしょう。


成長とともに胴が伸びるようであれば、全く問題ありません。

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まとめ

【馬体診断】ステラリード21

『ステラリード2021』の馬体診断は、以上で終わりとなります。


馬体診断について詳しく知りたい方はこちらから馬体診断講座を読んでみてください。


改めて、『ステラリード2021』の総評は以下の通りです。

馬場適性:不問

距離適性:中~長距離

能力:優秀

注意点:馬体増による足元への負担


この記事が、皆さまの素敵な『POG/一口馬主クラブ』ライフの一助となれば大変光栄です。


他の募集馬の情報についてはこちらからどうぞ。

 

おウマ
おウマ

最後まで読んでくれてありがとう!

ユーマ
ユーマ

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